「注文住宅を建てたいけれど、予算が心配……」「コストを抑えても理想の家は建てられる?」そんな不安を感じている方も多いのではないでしょうか。注文住宅は自由度が高い分、費用がかさみやすく、思わぬ出費で後悔してしまうこともあります。しかし、工夫次第ではコストを抑えながら満足度の高い家づくりは可能です。
本記事では、実際の注文住宅の事例を交えながら、コストダウンの具体的な方法を紹介します。間取りの工夫や設備の選び方、費用を抑えるポイントを押さえましょう。
- 注文住宅でコストダウンが必要になる原因
- 注文住宅のコストダウン!建物・設備を節約する方法
- 注文住宅の土地購入でコストダウンする方法
- 注文住宅のコストで削ると後悔しやすいポイント
- 実例紹介*コストダウンの工夫をしつつ大満足な注文住宅を完成させた先輩たちの家を見てみよう
- 【Case1】内装や設備まで、好きなものを詰め込んだ住まい
- 【Case2】40代後半で思い立った家づくり。広いガレージとキッチンを実現
- 【Case3】耐震性と間取りにはこだわりつつも、大胆にカスタマイズした遊び心あふれる住まい
- 【Case4】壁紙やシャンデリアを自分で選んでコストダウンした念願のガレージ付きの家
- 【Case5】ものや仕切りを最小限にし、必要になったら足していく『足し算の家』でコストダウン
- 【Case6】内装を自分たちで選び、コストダウンをかなえた平屋
- 【Case7】手洗いと書斎はコンパクトに!無駄を省いて手に入れた心地よい住まい
- 【Case8】施主支給を取り入れてコストを抑えた注文住宅
- 【Case9】コストダウンのために庭のウッドデッキはDIY!
- 注文住宅のコストダウンはスーモカウンターに相談してみよう
注文住宅でコストダウンが必要になる原因
注文住宅の建築費用が予想以上に膨らんでしまう主な原因は、実は計画段階にあります。ここでは、注文住宅でコストダウンが必要になる原因を見ていきましょう。
予算の設定が曖昧になっている
注文住宅では、「こだわり」が予算を大きく左右します。高級な外壁材や床材、デザイン性の高い設備など、要望を追加するたびに建築費用は上昇していきます。
また、間取りの自由度が高いため、収納スペースや部屋数を増やしたくなるものですが、予算の増加につながるため注意が必要です。理想の家を無理なく実現するためにも、まずは全体の予算を明確に決めましょう。
優先順位が付いていない
注文住宅の計画では、設備や仕様の選択肢が豊富にあるため、全てを取り入れたくなることもあるでしょう。
しかし、優先順位を決めずに計画を進めると、予算オーバーになりかねません。例えば、キッチンやバス、収納など、生活の質に直結する重要な要素から順位付けを行い、予算配分することが重要です。
大切なのは、優先順位をしっかりと決め「本当に必要なもの」と「あればうれしいもの」を明確に分けることです。家族で話し合い、将来を見据えた賢い選択をしながら、理想の住まいづくりを予算内でかなえましょう。
補助金を活用していない
注文住宅の建築時には、国や自治体が実施するさまざまな補助金制度を活用できる可能性があります。例えば「ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)」を採用したり、省エネ設備を導入したりすることで、使える補助金があります。
要件を満たす場合は、補助金制度を活用すれば、家づくりにかかる予算を賢く抑えることが可能です。建築費用のコストダウンを目指すなら、建築会社に相談するなどして、使える補助金はないか調べてみてください。
土地にかかる費用が高過ぎる
注文住宅の計画において、土地代は総費用の大きな割合を占めています。特に都心部では地価の高騰が著しく、予算の半分以上を土地購入費が占めることも珍しくありません。
立地条件の良い土地ほど価格が上昇する傾向にあり、駅からの距離や教育施設へのアクセス、生活利便施設の充実度などが価格に大きく影響を与えます。
土地探しの段階から建築会社に相談し、予算と希望する立地条件のバランスを慎重に検討しましょう。
注文住宅のコストダウン!建物・設備を節約する方法
土地選びのほかに、建物・設備でコストダウンする方法もあります。
床面積を小さくする
床面積を小さくすることによって、建築にかかる建材や施工費をそのまま節約できます。必要のない部屋があると掃除の手間もかかります。快適な暮らしのためにどのくらいの広さが必要なのか、事前に考えておきましょう。
また、床面積を小さくすると、生活動線や家事動線が短くなり、暮らしが快適になるというメリットもあります。
上下階の床面積が同じ総2階建てに
延床面積が同じ100㎡でも、1階70㎡・2階30㎡の家と、1・2階とも50㎡の家では、後者が割安に。1階が広いと基礎工事の面積が広くなるのに加え、上下階の床面積が違うと屋根工事などが複雑になってしまうからです。
建物や屋根の形状をシンプルにする
建物や屋根の形状をシンプルな形にすることで、コストダウンにつながる可能性があります。屋根は建物のなかでも面積が広く、複雑な形状やデザインにするほど、材料費や施工費、人件費が高くなるからです。
凹凸の少ないシンプルな真四角にする
床面積が同じでも、凹凸の多い家と真四角の家とを比べると、一般的に真四角の家のほうがコストダウンしやすいです。真四角に近いほうが、基礎工事、外壁、窓、屋根など、さまざまな箇所の材料費・工事費を減らすことができ、大きなコストダウンになります。
構造は木造にする
建物の構造を木造にすることで、材料費・工事費用を抑えられる場合があります。国税庁が発表した「地域別・構造別の工事費用表(1㎡当たり)」によると、構造別の1㎡当たりの費用は、以下のとおりです。
・木造:17.7万円/1㎡
・鉄骨鉄筋コンクリート造:26.5万円/1㎡
・鉄筋コンクリート造:27.8万円/1㎡
・鉄骨造:27.2万円/1㎡
参考データ:「地域別・構造別の工事費用表(1㎡当たり)」の全国平均より作成
ほかの構造に比べると、木造が安いことがわかります。
ドアや扉を減らす
同じ面積でも、部屋数が多い家より、部屋数が少なくて1部屋1部屋が広いほうがコストダウンに。間仕切り壁やドアが少なくなる分、その材料費と工事費が浮きます。また、建具は1本数万円するのが一般的なので、収納扉をなくすこともコストダウンにつながります。
設備・建材をダウングレードする
例えばトイレを上下階に1つずつ設ける家が多くなってきましたが、来客も使う1階のトイレは最新型の多機能なものに、家族しか使わない2階のトイレは普及品で、というようにグレードを変えるケースも。ほかにも、1階は無垢(むく)材のフローリング、2階は合板などとメリハリをつけるケースもあります。特に床や壁は広い面積にわたるので、単価の差が少しでも、全体で見ると大きなコストダウンにつながることがあります。
設備はなるべく施主支給する
設備面でコストダウンを考えるなら、施主支給を利用する方法もあります。
施主支給とは、施主が自ら設備やパーツを仕入れることです。安価な設備やパーツを仕入れることで、コストダウンにつながる可能性があるため、方法の一つとして把握しておきましょう。ただし、施主支給に対応していない建築会社もあるので、事前の確認が必要です。
施主支給についてもっと詳しく→
施主支給とは? 向くもの、向かないもの、トラブル回避の注意点も紹介!
和室の必要性を検討する
和室があると畳の上に直接座ったり寝転んだりしてリラックスできたり、客間として利用できますが、どうしても必要でなければ、つくらないことで建築費用を抑えられます。
畳やふすま、障子といった建材費用がかかる和室は、建築費用が高くなりやすいためです。洋室の方がコストを抑えられ、将来的な模様替えやリフォームもしやすいというメリットもあります。
コストダウンを実現したい場合は、和室の必要性について改めて検討してみてください。
バルコニーの広さや有無を検討する
バルコニーは、洗濯物を干したり植物を育てたりと便利な空間ですが、必要性と規模は慎重に検討しましょう。防水工事や手すりの設置などがかかるため、費用が高くなりがちです。
また、将来的なメンテナンスコストもかかります。洗濯物を干すためにバルコニーを付けるなら、庭やテラスでも十分かもしれません。室内物干しのために、ランドリールームを広くするのも方法の1つです。
ただし、避難経路を確保したいなど他の理由がある場合は、完全になくすのではなく、必要最小限の規模にするのもいいでしょう。
注文住宅の土地購入でコストダウンする方法
住宅を新築する場合、「土地・建物・設備」の3つのポイントでコストダウンできます。まずは、土地でコストダウンする方法について紹介します。
地盤が良い地域を探す
土地選びの際に重視したい点が、地盤です。地盤に問題がなく、建物を新築できる状態の土地なら、地盤改良費を節約できます。地盤改良費とは、地盤に問題がある土地を改良する際にかかる費用です。
・地盤調査で軟弱だと判明した土地
・埋立地
・過去に陥没したことがある土地
等に該当する土地は、地盤改良が必要です。改良にかかる費用は地盤によってさまざまですが、改良の方法によって、30万円~200万円程度かかります。
また、地盤調査をする場合は、調査する深さにもよりますが、一般的な住宅の場合、ボーリング調査を行うと、費用は20~35万円程度かかります。
高低差のある土地は避ける
新築する際に高低差がある土地を選択すると、土留めや擁壁工事が必要になるケースがあります。また、家に上がるまでの階段も別途設置する必要があり、その分費用がかかってしまいます。高低差の程度によっては必要になる費用が大きく異なることから、ハウスメーカーや工務店に相談することをおすすめします。
更地を選ぶ
土地選びの際に、更地を選ぶことでコストダウンにつながる場合があります。例えば、建物を解体して建て替えをする場合、古屋解体費がかかります。解体にかかる費用は、業者や構造、広さによって異なりますが、目安は坪単価3万~8万円程度です。
仮に、木造の延床面積30坪住宅を解体する場合は、解体に90万~150万円程度かかる計算になります。解体するよりも、最初から更地を購入したほうが、古屋解体費がかからなくて済みます。
探すエリアを広げる
土地選びをする際、エリアにこだわって選ぶ方も多いと思います。選ぶ基準はさまざまですが、一般的には以下が挙げられます。
・過去に住んでいて住みやすかったエリア
・通勤や通学に便利なエリア
・知人から勧められたエリア
探すエリアを広げることで、コストダウンにつながる可能性もあります。
土地探しをする前に、希望の坪単価や予算を決めて、希望に沿った形になるべく近づけるような土地選びをしましょう。
旗竿地などの変形地も候補に入れる
土地選びをする際、変形地も選択肢に入れておくと、コストダウンにつながる可能性があります。三角地や旗竿地などが例として挙げられます。
正方形や長方形の更地は人気が高くすぐに買い手がつくため、売れ残っている土地は高額なケースも多いです。しかし、旗竿地や三角地などの変形地は、形状が特殊なため、正方形や長方形の土地よりも安価で売りに出されるケースも少なくありません。旗竿地や三角地ならではの家の建て方もできるため、候補に入れると良いでしょう。
条件に優先順位をつけておく
土地選びでは、条件に優先順位をつけておきましょう。例えば、通勤や通学のことを考えた場合、職場や学校、駅・バス停からの距離から近いほど時間に余裕ができます。朝ゆっくりする時間が増えるので、通勤・通学利便性を優先したいという人も多いでしょう。
そのほかにも、スーパーが近い場所がいい、病院や郵便局は近いほうがいいなど、生活に必要な施設の希望もあると思います。土地代だけを見て考慮すると、いざ新築した際に不便を感じることもあるため、土地選びをする前にある程度希望条件を優先度順に精査しておくことが大切です。
注文住宅のコストで削ると後悔しやすいポイント
新築でコストダウンをすると、建築にかかる費用は削減されますが、場合によっては後悔することもあるので、それぞれ紹介します。
断熱材
断熱材を削減して等級を下げたり薄い断熱材を選んでコストダウンを図ると、外気温の影響を受けやすくなり、結果として断熱しづらくなるため後悔する可能性があります。
また、法改正に伴い2030年には断熱等級5以下の物件は建築できなくなります。
2024年現在でも、断熱等級4以上でないと、フラット35が借りられないので注意が必要です。
断熱性能が低いと、冷暖房設備を使用する機会も増え、電気代が高くつくことも。断熱材にも種類があり、等級や厚さなどから選べます。経年劣化や耐久性の面を考えても、自分たちが快適に過ごせる性能のある断熱材を選ぶようにしましょう。
耐震や耐火に関わる部分
耐震や耐火に関わる部分は、建築基準法で定められた最低限の基準をクリアし、さらに上の等級を目指すことで、長期的な安心と資産価値の向上につながるためコストダウンすると後悔するかもしれません。
例えば、耐震等級3を取得すれば、大地震時でも建物の損傷を最小限に抑えられ、修繕費用を軽減できたり地震保険料の優遇を受けられたりする可能性があります。
安全性への投資は、長期的な視点で見ると大きな価値がある内容です。性能に関わる部分をコストダウンするときには、慎重に検討しましょう。
セキュリティー面
プライバシー保護や防犯の観点から、セキュリティー面についてもコストは削減しないようにしましょう。防犯の観点でいえば、以下の設備が挙げられます。
・カメラ付きインターホン
・センサーライト
・監視カメラ
・シャッター
・面格子
・窓ガラスの性能を上げる
これらの設備は必須ではありませんが、防犯対策では用意しておきたいところです。
水回りの設備
生活には欠かせない、キッチンや洗面所、浴室、トイレなどの水回り設備。これらのグレードを下げて、コストダウンを図ろうとすると、後悔することがあります。
グレードが下がるとその分機能も少なくなり、節水や節電ができないことも。また、生活の質にも影響が出ることがあり、快適な暮らしが損なわれてしまう場合もあります。
グレードを下げると、このような不満が出る恐れがあります。
「浴槽サイズを小さくしたら、リラックスできなかった」
「タンクレストイレをやめたら、トイレが狭くなった」
「ビルトイン食洗器をあきらめたが後付けしたら見映えが悪くなった」
設備でコストダウンを図る場合は、自分が思う快適な暮らしができる範囲内でバランスをとるようにしましょう。
屋根・外壁
屋根や外壁は、使用範囲が広いため、素材次第で大幅なコストダウンにつながります。しかし、極端に安価な材料を使うと塗装がはがれて劣化しやすくなったり、雨漏りなどのリスクを高める可能性もあります。その結果、高頻度でメンテナンスが必要になり、トータルで見るとコストが高くなってしまうことも。
もちろん、経年劣化に伴い、屋根や外壁は定期的なメンテナンスが必要ですが、素材のグレードに比例してメンテナンスが必要な頻度などは変わります。素材の選定の際は、メンテナンスも視野に入れて検討しましょう。
実例紹介*コストダウンの工夫をしつつ大満足な注文住宅を完成させた先輩たちの家を見てみよう
理想の住まいを実現しながらも賢くコストダウンを実践した実例を紹介します。それぞれの家族が、予算と理想のバランスをどのように取り、後悔のない家づくりを実現したのか、具体的なポイントを見ていきましょう。
【Case1】内装や設備まで、好きなものを詰め込んだ住まい
長女の小学校入学を機に家づくりを決心したNさん。好きなテイストが得意な依頼先とは条件が合わず、行き詰まっていたとき、スーモカウンターへ。希望の予算を伝え、条件に合う会社をいくつか紹介してもらい、気に入った1社に見積もりとプランを出してもらい、とんとん拍子に進みました。
依頼先の決め手となったのは、キッチンや洗面ボウルなどの設備を自由に選べて、施主支給が可能なこと。海外メーカーのサイトやカタログを見て、キッチンのタイルやトイレの洗面ボウル、キッチンの水栓金具など、1つずつこだわり抜いて選びました。
さらに内装の漆喰や塗料は、コストダウンを兼ねて自分たちでペイント。「大変でしたが、楽しい思い出に(笑)。自分で手を動かすことで、わが家への愛着も、より強くなった気がします」
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内装や設備まで、好きなものを詰め込んだ住まい
【Case2】40代後半で思い立った家づくり。広いガレージとキッチンを実現
40代後半で家づくりを考えたIさん。スーモカウンターに相談し、会社を紹介してもらった後、一度は家づくりをあきらめかけたのだそう。ところが「一緒にコストダウンを考えていきませんか」という最終候補だった1社からのメールに背中を押され、計画を再開。予算オーバーをしないよう、こだわるところにはお金をかけ、それ以外はコストダウンすることにしました。
「夫はガレージのシャッターをオーバースライダータイプから普通の電動シャッターに。私も、アイランド型のキッチンが希望でしたが、オープンタイプの対面式に。それでも、リビングと玄関の床は夫の希望でむく材にしたり、トイレは私の希望で掃除がラクな機種にしたり。プランには満足しています」と妻。当初の希望通り「広いガレージとキッチン」がある家になりました。
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40代後半で思い立った家づくり。広いガレージとキッチンを実現
【Case3】耐震性と間取りにはこだわりつつも、大胆にカスタマイズした遊び心あふれる住まい
家賃を払い続けるより自分の家を、とスーモカウンターに相談したHさん。とにかくローコストで耐震性の高い住まいを建てたいという要望を伝え、特徴の異なる4社を紹介してもらうことに。そのうち、自分たちの要望を細かく聞いてくれる姿勢に安心し、お願いする1社を決めました。
内装はコストを抑えるためにも極力シンプルにして、後から自分でアレンジ。ビビットカラーのクロスは住宅用ではなく店舗用から選ぶなど、こだわりを追求。「こうしたい!という思いは明確だったので、具体的なプラン・デザイン相談に関しても、とんとん拍子に進めることができました」
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耐震性と間取りにはこだわりつつも、大胆にカスタマイズした遊び心あふれる住まい
【Case4】壁紙やシャンデリアを自分で選んでコストダウンした念願のガレージ付きの家
「家賃を払い続けるのはもったいない」と思い、家づくりを意識し始めたHさん夫妻。
複数の住宅展示場を訪れたそうですが、情報が多すぎて混乱してしまいました。
そこで、公正な立場のプロに相談しようとスーモカウンターを訪れ、希望を伝えて、紹介された建築会社3社のうち断熱工事が基本プランに入っている会社と契約。
建築費を節約するために、シャンデリアや壁紙は自分たちで選んで設置したそう。また、太陽光発電を設置して電気代も節約しつつ、夫婦のセンスが詰まった家が完成しました。
建築会社から勧められて設置したソーラーパネルによる収入も家計の足しになってるそう。計9枚で3375kwh、設置費用は79万円でした。
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夫は念願のガレージを手に入れ、妻も全館空調や浴室乾燥機に大満足の家
【Case5】ものや仕切りを最小限にし、必要になったら足していく『足し算の家』でコストダウン
埼玉県の実家を建て替えることにしたKさん家族。新築の理想のイメージを持って近くの建築会社に行ったところ、予算を大幅に超えた提案をされて困惑しました。そこで、知人に勧められたスーモカウンターを訪問。自分たちの希望の間取りで柔軟な対応をしてくれる点や予算を伝えて、4社と面談。面談のたびにスーモカウンターのアドバイザーに相談し、納得できる会社と契約しました。
ものや仕切りを最小限にし、将来的に必要になったら足していく「足し算の家」にすることで、コストダウンを実現。
今後は広い壁面に好きなアートを飾るなど、自分好みの空間にしていくのが楽しみとのことです。
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好きなものだけを吟味して採り入れた『足し算できるシンプルな家』
【Case6】内装を自分たちで選び、コストダウンをかなえた平屋
休日にレジャー感覚で訪れた住宅展示場で平屋を見学したことをきっかけに、新築を計画し始めたFさん夫妻。いろいろな建築会社の情報を知りたいと思い、スーモカウンターへ足を運びました。
5社の建築会社を紹介してもらい、面談した1社の社長から「うちはローコストでは建てられません。しっかりした躯体にお金がかかりますから」と言われたことにも好感を持ち、依頼を決めました。
完成したのはヒノキの「見せ梁」が印象的な木造の平屋。依頼先の会社の方針で、内装は全て自分たちで選ぶことにより、コストダウンをかなえられたそうです。
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ヒノキの梁が清々しい、ロフト付きの平屋
【Case7】手洗いと書斎はコンパクトに!無駄を省いて手に入れた心地よい住まい
結婚当初からマイホームを考えていたOさん夫妻。賃貸更新のタイミングで本格的に家づくりを検討し始め、近隣の住宅展示場を訪れました。しかし、希望する注文住宅は予算を大幅に超え、建売住宅では理想に合わず行き詰まってしまったといいます。
そんなとき、ネットでスーモカウンターを知り、相談することに。予算内で希望をかなえられる建築会社を数社紹介してもらい、的確なアドバイスを受けたことで、理想の土地と施工会社をスムーズに決定できました。
Oさんが目指したのは「自分たちに何となくフィットする住まい」。限られた予算の中でも、間取りやデザインに細部までこだわっています。玄関に手洗い場を設置する予定でしたが、スペースの関係で断念し、洗面所を玄関近くに配置してコストダウンを実現しました。
在宅勤務用の書斎は、作業スペースを最小限に抑えることで、予算を抑えながら必要な機能を確保。コストダウンしつつ理想を実現するため、細かな調整を重ね、ハウスメーカーと一緒に試行錯誤したのだそう。結果的に、機能的で快適な住まいを予算内で完成できました。
この実例をもっと詳しく→細部にこだわり「自分たちになんとなくフィットする住まい」を予算内で実現
【Case8】施主支給を取り入れてコストを抑えた注文住宅
転勤の可能性があるため、「家を建てるのは定年後」と考えていたSさん。しかし、大阪北部地震で築50年の社宅の耐震性に不安を感じ、安心して暮らせる住まいを検討し始めました。
まずは住宅展示場を訪れましたが、「自分たちには注文住宅が合っている」と実感。しかし、何から始めればよいか分からず悩んでいたところ、インスタグラムでスーモカウンターを知り、相談を決意しました。そこで、複数の建築会社を紹介してもらった中で、営業担当者の対応力や理想の家づくりに寄り添ってくれる点が決め手となり、1社に決定しました。
新居では、照明器具やカーテンレール、タオルハンガーなど、インターネットで購入できる製品を中心に施主支給を取り入れました。営業担当者と相談しながら自分でできることは全てやり、予算内でおしゃれな住空間を実現しています。
この実例をもっと詳しく→デザイン性は当然重視!その上で、ずっと先まで暮らしやすい家に
【Case9】コストダウンのために庭のウッドデッキはDIY!
転勤の可能性もあり、「家を建てるのはまだ先」と考えていたOさん。しかし、子どもの成長や将来の住まいを考える中で、妻の両親と二世帯住宅を建てることを決意しました。まずはインターネットで情報収集を開始し、スーモカウンターの存在を知って相談。予算の立て方や建築会社の選び方など具体的なアドバイスを受け、家づくりを現実的に感じられるようになったといいます。
紹介された5、6社の中から、こだわりの平屋を実現できそうな2社に絞り込み、対応力や設計の自由度を比較しながら最終的に1社を選定しました。
限られた予算内で理想の家を建てるため、新しい住まいにはプロの手を借りつつDIYも取り入れています。庭のウッドデッキや玄関収納、キッチン棚などはDIYし、家具も既存のものを活用することでコストダウンに成功。理想のデザインをつくりながら予算内での家づくりがかないました。
この実例をもっと詳しく→「平屋の家で二世帯住宅」をかなえるために、DIYを採り入れて上手にコストダウン
注文住宅のコストダウンはスーモカウンターに相談してみよう
注文住宅の建築費用は、土地選びから間取り、設備選びなどさまざまな要素により、予想以上に膨らむことがあります。建築費用のオーバーを防ぐには、予算設定を明確にし、優先順位を付けてコストをかける部分・かけない部分のメリハリを付けることがポイントです。
スーモカウンターでは豊富な知識と経験を持つスタッフが、家族構成や希望に合った建築会社を提案しています。複数の建築会社を紹介しているため、費用相場やコストパフォーマンスを見比べたいときにも便利に使えるでしょう。予算内で理想の住まいをかなえたいときには、まずはスーモカウンターに足を運んでみませんか。
監修/SUUMO編集部(土地でコストダウンする方法、床面積を小さくする、建物や屋根の形状をシンプルにする、木造にする、設備はなるべく施主支給する)
取材・執筆/前川ミチコ、SUUMO編集部