北陸地方の最南端に位置する福井県。一般財団法人日本総合研究所が主催する「全47都道府県幸福度ランキング2024年版」では総合1位となり、共働き世帯率も国内トップの地域です。そんな福井県で注文住宅を建てたいけど、何から始めればよいのか分からないという方も多いのではないでしょうか。
この記事では、福井県で注文住宅を建てる際に知っておきたいポイントを、費用相場や土地選び、人気の間取りや設備、利用できる補助金など、さまざまな角度から解説します。福井県での家づくりを検討している方は、この記事を最後まで読んで、理想の住まいを実現しましょう。
- 福井県で注文住宅を建てるときの費用相場や敷地面積は?
- 福井県で家を建てるときの土地選びのポイントは?
- 福井県で注文住宅を建てるときのポイントは?
- 【実例】共働き世帯に人気の間取りや設備
- 移住者必見!人気エリアの特徴と土地価格相場は?
- 福井県に家を建てるときに利用できる補助金・助成金
- 福井県はエリアごとに雰囲気が異なるため移住前によくリサーチする
- スーモカウンターを利用して便利な家を建てた先輩たちの実例
- 福井県で注文住宅を建てるときに押さえるべきポイント
- スーモカウンターに相談してみよう
福井県で注文住宅を建てるときの費用相場や敷地面積は?
【フラット35】利用者調査(2023年度)の「地域別都道府県別主要指標」をもとに、福井県で注文住宅を建てるときの費用相場を紹介します。
注文住宅の建設のみの場合と、土地を購入して注文住宅を建てた場合(土地付き注文住宅)では費用相場が異なるため、それぞれ紹介します。
注文住宅の費用相場(土地あり、土地なし)
福井県で注文住宅を建てる際の費用は、土地を持っているかどうかで変わってきます。土地を持っていれば、建設費用に多くのお金をかけられるでしょう。
ここでは、土地あり・土地なしの注文住宅の費用相場を紹介します。
注文住宅費用相場(土地あり)
福井県における、土地代を含まない注文住宅の建築費用相場は3580.9万円です。
注文住宅の費用相場(土地なし)
福井県の土地なしで注文住宅を建てるときの費用相場は、建築費用3028.5万円、土地取得費用877.6万円です。
土地ありで注文住宅を建てる場合のほうが、建築費用に約216万円ほど多くかけていることが分かります。
福井県 | |
注文住宅(土地あり) | 3580.9万円(建築費) |
注文住宅(土地なし) | 3028.5万円(建設費) 877.8万円(土地取得費) |
平均敷地面積
【フラット35】利用者調査(2023年度)の「地域別都道府県別主要指標」によると福井県で注文住宅を建てるときの平均敷地面積は348.3㎡(約105坪)です。
福井県で家を建てるときの土地選びのポイントは?
福井県で家を建てる際の土地選びは、将来の暮らしやすさを大きく左右します。ここでは、福井県で土地を選ぶ際に、特に気を付けたいポイントを見ていきましょう。
土地探し、みんなどうしてる?
福井県では、親が所有する土地を譲り受けたり、実家の一角に家を建てる人も珍しくありません。そういった場合は土地探しの手間を省くことができます。
また、新たに土地を探す場合も、夫や妻のいずれかの実家に近い場所に家を建てる人が多いようです。首都圏と比較すると広い土地も見つけやすく、建築会社や不動産会社に相談して数カ月以内に理想の土地が見つけられることが大半です。
「少子化の現代、福井県内では子どもが少ない地域と多い地域の差が出てきているように感じます。新しい新興住宅地(大きな分譲地)付近は子育て環境が充実していて、周りに同じ世代の子どもがたくさんいることもファミリー層にとって魅力といえます」(関さん、以下同)
福井県で注文住宅を建てるときのポイントは?
福井県で注文住宅を建てる際には、地域ならではの気候や環境を考慮することが大切です。快適で安全な住まいを実現するために、いくつかのポイントを押さえておいてください。
高断熱・高気密の家にする
「福井県の気候の特徴に、冬の寒さと夏の暑さが厳しいことが挙げられます。そのため、建物の断熱性を高めることが快適な住まいづくりのポイントになります。国土交通省が制定している断熱等級は7段階に分かれていますが、福井県で家を建てるときは最低5以上をおすすめしています。グレードの高い断熱材を採用したり、断熱材の厚みを増やしたりすることで建物の断熱性は上がります。単に数値だけでなく、その暖かさがいつまで続くのかも確認が必要です。また、トリプルサッシなど高断熱サッシも有効です」
厚生労働省の人口動態統計(2023年)によると、不慮の溺死および溺水で亡くなった65歳以上の方は8,270人にものぼり、特に12月、1月の寒い時期に増加しています。断熱性の低い家では、温度差が原因で発生するヒートショックのリスクも高くなるので注意が必要です。
「また、福井県は全国的に見ても湿度が高い地域です。結露やカビ問題は家の気密性を高めることで予防でき、特に内部結露は建物寿命を縮めます。外壁の通気対策や壁の中に湿気を通さないなど工法にも工夫が必要です」
高気密・高断熱の家についてもっと詳しく→高気密・高断熱の家ってどんな家? 断熱性能やメリット、デメリットを徹底解説
豪雪地帯では積雪対策を
「福井市の市街地などでは特別な積雪対策は必要ないかと思いますが、大野市や勝山市、池田町、南越前町など特別豪雪地帯に定められている地域では積雪対策の工夫が必要になります。雪が積もらないように屋根の勾配を調整したり、駐車場にロードヒーティングを設置したほうがよい場合もあります。また、屋根から落ちた雪や、雪かきで集めた雪を溜めておくためのスペースが敷地内に必要になるため、広めの土地を購入したほうがよいでしょう」
カーポートやインナーガレージを設ける
「福井県では1人1台の車生活をしている家庭が大半です。必要な駐車場のスペースを確保すると同時に、カーポートやインナーガレージがあると悪天候のときに濡れずに車を乗り降りでき、車の劣化・汚れ防止の効果があります。福井県は雨と雪の日が他県よりも多いので、ほとんどの方がインナーガレージやカーポートを希望されます。建築コストを抑えたい場合はインナーガレージよりもカーポートのほうがおすすめです」
インナーガレージについてもっと詳しく→インナーガレージのある家を建てたい!建築時のポイントを徹底解説
地震などの災害を考慮した家にする
「福井県は地震のリスクが高い地域です。そのため福井で家を建てる方の大半が住まいの耐震性を重視しています。大きな地震によるダメージを繰り返し受けることを想定すると、耐震等級だけで建てるのではなく、制震ダンパーなどを装備し繰り返しの地震に耐えられる建物を建てる事が安全に繋がります。倒壊しない事も大事ですが、住み続ける事がもっと大事なことだと考えています。もちろん最高位である耐震等級3はあったほうが安全といえます」
耐震等級3は災害復興の拠点となる施設に求められる基準です。
家の構造によっても耐震性は変化するため、依頼する建築会社とよく相談して建物の仕様を決めましょう。
「最近は蓄電池を希望する方も多いです。蓄電池があると災害時に電気が止まってしまってもしばらくは溜めておいた電気を使うことができます」
2024年1月には能登半島で大きな地震が発生しました。地盤の悪さは住宅倒壊の原因にもなるため、家を建てる前にはハザードマップで土地の状態を調べておきましょう。必要に応じて地盤改良を行うことを推奨します。
また、高低差がある土地や土砂崩れのリスクがある土地では擁壁工事が必要になります。その際に工事費用がかかるため注意しましょう。
耐震等級についてもっと詳しく→耐震等級3は必要? 後悔しない家づくりで知っておきたい耐震の基準とは
ハザードマップについてもっと詳しく→ハザードマップとは? 安心な住まいを買う、建てる、借りるために知っておきたい見方や使い方
地盤改良についてもっと詳しく→地盤改良ってどんな工事をする? 費用は? どんなときに必要?
屋内で洗濯物を乾かせる設備を設ける
「福井県は年間を通して降水日数が多く湿度も高いため、外に洗濯物を干してもなかなか乾きません。屋内で洗濯物を乾かすことができるサンルームやランドリールーム、浴室乾燥機などの設備があったほうがよいでしょう」
サンルームについてもっと詳しく→サンルームを注文住宅でおしゃれにつくるには?建築時のポイントや費用相場を解説
太陽光発電だけでなく蓄電池の導入も検討する
「北陸では太陽光発電を導入しても不利ですよね?とお客さまからよく質問があります。実は、東京と比べても発電量の差は概ね-4%と微差です。理由は、平均気温が東京よりも低く福井県の方が発電効率は高いためです。降雨・降雪時に発電量は減りますが、年間のデータを東京と比較すると差はごくわずかです。また、雪が降ってもパネルから滑り落ちるため基本的には太陽光発電の妨げにはなりづらいです。
ただし、日中に発電した電気を使用しようとしても福井県は共働き率が全国的に高いため、発電した電気を有効活用できないのが課題点といえます。そういった事情から、太陽光発電だけでなく蓄電池の導入を検討する方が増えてきているのかもしれません」
気温が高いほうが効率よく太陽光発電ができるのでは? と感じる方もいるかもしれませんが、実はパネルの表面温度が25℃くらいのときが最も発電効率が高く、それ以上の温度になると効率が下がってしまうのです。そのため、平均気温が低い福井県は太陽光発電の設置に適しているといえます。
太陽光発電についてもっと詳しく→太陽光発電を一戸建てに導入する費用の相場、費用対効果、メリットデメリットなどをプロが分かりやすく紹介
土地探しについてもっと詳しく→注文住宅のための土地探しのコツ。建てられる家の広さの計算方法も解説/注文住宅・土地探しマニュアル#6
建築会社を幅広く探す
「せっかく注文住宅を建てるのですから、希望をかなえてくれる建築会社に出合うことが大切です。得意なことや費用相場は建築会社により異なるため、ぜひ複数の会社を比較検討してみてください」
全国にあるスーモカウンターでは、福井県の建築会社を紹介することができます。福井市の福井エルパの中にもスーモカウンターがあるので、注文住宅を検討している人はぜひお立ち寄りください。
福井県内のスーモカウンターを見る
【実例】共働き世帯に人気の間取りや設備
福井県は共働き世帯が全国的に見ても多い地域です。そんな共働き世帯にとって、家事の効率化は重要なテーマとなるでしょう。
ここでは、共働き世帯に人気の、家事を楽にする間取りや設備の実例を紹介します。
2020年の国勢調査に基づく就業状態基本集計によると、福井県は共働き率が全国1位。ここから は、共働き世帯に人気の間取りや設備の実例を紹介します。
家事動線が短い間取り
水まわりの設備をできるだけ近くに配置したり、脱衣室と洗濯物干し場、ウォークインクローゼットを隣接させたり、動線をコンパクトにすることで家事が効率化されて楽になります。家事の手間が省ける間取りは忙しい共働き世帯に人気です。
家事動線のよい間取りについてもっと詳しく→家事動線のいい間取りをつくるコツは? 忙しい共働きや子育て中の家族は必見!
家族みんなで使えるワークスペース
家族みんなで使うことができるワークスペースも人気です。子どもの宿題や家事スペース、テレワークスペースなど汎用性高く活用できます。
ワークスペースについてもっと詳しく→自宅にワークスペースがほしい!注文住宅の建築段階から押さえたいポイント
大型収納
毎日掃除をしている時間がない人にとって、大型収納は強い味方。ファミリークローゼットやシューズクローゼット、玄関土間収納など大型収納があると住まいの収納量がアップし、空間をスッキリと見せることができます。
「福井県では屋外に物置を設置することも多いです。冬用のスノータイヤの保管場所として重宝します」
ファミリークローゼットについてもっと詳しく→ファミリークローゼットのメリット・デメリットと、取り入れる際のポイントを紹介!
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オープンキッチンを取り入れる
共働き世帯に人気のオープンキッチンは、料理をしながら家族との会話を楽しめるのが魅力です。リビングやダイニングと一体になっているため、子どもが遊んでいる様子を見守りながら家事ができます。小さな子どもがいる家庭では、親の目が届きやすいため、安心できるでしょう。
また、オープンキッチンは配膳や片付けがしやすいのもメリットです。ダイニングテーブルとの距離が近いため、つくった料理をすぐに運べ、食べ終わった食器もスムーズに片付けられます。
ただし、オープンキッチンは、キッチンの様子がリビングやダイニングから丸見えになるため、常に整理整頓を心がける必要があります。
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板張りと人工芝の中庭で水遊びをする子どもをキッチンから見守れる家
玄関収納を広くする
共働き世帯にとって、玄関は、外出時や帰宅時の身支度をスムーズにするための重要な場所です。玄関収納を広くすることで、靴だけではなく、コートやカバン、子どもの外遊びの道具、ベビーカーなど、さまざまな物を収納できます。
玄関がすっきり片付いていると、急な来客があっても慌てることもなく、外出の準備もスムーズになります。また、帰宅時には脱いだ靴や上着をすぐに収納できるため、部屋が散らかりにくくなるという点もメリットです。
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家事効率がよく、子どもたちがのびのび走りまわれるのが理想の暮らし
家事にも育児にも役立つ畳スペースをつける
リビングの一角に畳スペースを設けると、家事や育児に大活躍します。洗濯物を畳んだり、アイロンをかけたりする家事スペースとして使える他、子どもの昼寝や遊び場としても最適です。
また、畳スペースは、来客時にも便利です。客間として利用したり、荷物の一時置き場として活用したりできます。さらに、畳には調湿効果や消臭効果があるため、快適な空間が保てるでしょう。
この実例をもっと詳しく→
忙しい毎日に2WAY動線とファミリークロークが大活躍!
移住者必見!人気エリアの特徴と土地価格相場は?
福井県への移住を考えている方にとって、どのエリアが人気なのか、土地の価格はどれくらいなのかは気になるところです。ここでは、福井県内で人気のあるエリアの特徴と、土地価格の相場について紹介します。
福井県内には、それぞれの特色を持った魅力的なエリアが点在しています。自身のライフスタイルや希望に合わせて、最適なエリアを見つけることが、移住を成功させるための第一歩となるでしょう。
土地の価格相場は、エリアによって異なりますが、これらの情報は、SUUMOの掲載情報を基に算出されたもので、あくまで目安です。土地の価格は、さまざまな要因で変動するので、詳細な情報は不動産会社に問い合わせてみてください。
福井県で人気エリアの土地の価格はどれくらいなのでしょうか?
参考値として、注文住宅の費用相場と延床面積を紹介します。
|
福井県 |
全国平均 |
|
建築費用相場(土地あり) |
3,066.3万円 |
3,920.8万円 |
5,412.1万円 |
建築費用相場(土地なし) |
3,580.9万円(建築費用3,580.9万円/ |
3,863.4万円(建築費用3,861.1万円/ |
4,632.9万円(建築費用4,621.7万円/土地取得費用11.2万円) |
平均敷地面積 |
348.3㎡(約105坪) |
334.5㎡(約101坪) |
148.6㎡(約45坪) |
では、福井県で人気のあるエリアの特徴と坪単価を紹介します。
※2025年3月時点のデータです。
※表示している相場価格は「SUUMO」の過去・現在の掲載情報を元に、独自のロジックによって算出しています。
※表示している相場価格は住居専用以外の用途地域(商業地域や工業地域など)も含めた情報を元に算出しています。
※土地の価格は用途地域・古家の有無・前道の幅・土地の形状などさまざまな要素の影響で変動する可能性があります。
※都市計画法による用途地域により、同じ条件でも相場が異なることがあります。
福井市
福井県の県庁所在地である福井市は、海や山へのアクセスがしやすく夏は海水浴、冬はスキーやスノーボードなどを楽しむことができるエリアです。市の中心地には商業施設が充実しており都市環境と自然環境どちらのよさも享受できます。
「若い世代に人気なのは、福井市北部の森田エリアです。福井市による区画整理が行われ、街の発達と共に公園や保育園が増え、子育て環境も整っています。福井県最大のショッピングモール方面にも新しく橋がかけられ、交通の利便性も高いです。土地の価格が安く抑えられるのも魅力です。森田以外の福井市中心部の人気エリアは、土地の価格が高い傾向にあります」
福井市の平均坪単価は17.5万円/坪です。
最新の土地価格相場はこちら→福井市(福井県)の土地価格相場情報
鯖江市
鯖江市は眼鏡・繊維・漆器の三大地場産業で栄える、ものづくりの街です。鯖江市では市民主役条例を制定し、市民が主役となるまちづくりを進めています。市の公共事業の一部を市民団体等が担う「市民主役事業」を積極的に創出したり、学生たちが地域住民とともにまちづくり活動を行うなど、市民が主体となって自分たちの住む環境を整えているのが特徴です。
「鯖江市で人気の新興住宅地エリアを2つ紹介します。1つめは北部の水落エリア等です。国道8号線や私鉄の駅も近く、商業施設も充実し生活利便性の高さが魅力といえます。2つめは南部の上鯖江・住吉エリアです。ハピラインふくい線鯖江駅や私鉄駅が近いため、出張や福井市への通勤通学にも便利です。2つのエリアの中心には、つつじ祭りでも有名な西山公園があり、週末は子供連れの家族で賑わっています」
鯖江市の平均坪単価は12万円/坪です。
最新の土地価格相場はこちら→鯖江市(福井県)の土地価格相場情報
坂井市
福井県北部に位置する坂井市。2006年に三国町・丸岡町・春江町・坂井町が合併して誕生した、福井市に次ぐ県内第2の規模の街です。子育て支援拠点や保育所、放課後児童クラブなどが充実し、「子育てがしやすい市」として30〜40代のファミリーに人気のエリアです。
「坂井市内の春江町は中心部にハピラインふくい線の駅(春江駅)があり、福井市への通勤通学にも便利になっています。2007年には若い世代の増加に伴い、新しい小学校が開校しました。商業施設や大きな公園、図書館などがあり、子育て環境にも恵まれています」
坂井市の平均坪単価は8.5万円/坪です。
最新の土地価格相場はこちら→坂井市(福井県)の土地価格相場情報
越前市
伝統産業からハイテク産業まで幅広い産業で栄える越前市。歴史を感じる寺社仏閣や、コウノトリを呼び戻すプロジェクトを実施している里山など市内でさまざまな景観を楽しむことができます。
北陸新幹線延伸に伴い新たに「越前たけふ駅」や道の駅も誕生し、今後ますますの発展が期待されているエリアです。
「越前市の中でも特に人気なのが、村国・国高エリアです。国道8号線へのアクセスも良く、周囲には商業施設も充実、新興住宅地として現在も発展を続けているエリアになります。土地の価格が安く抑えられるのも魅力です。新幹線の駅の「越前たけふ駅」も程よく近く、駅の近くには村田製作所の「セラミックコンデンサ研究開発センター」が2026年4月に設立予定です。社員のベッドタウンとしても期待されている地域です」
越前市の平均坪単価は11.5万円/坪です。
最新の土地価格相場はこちら→越前市(福井県)の土地価格相場情報
福井県に家を建てるときに利用できる補助金・助成金
福井県で家を建てる際にぜひ活用したいのが、国や県、市町村が実施している補助金や助成金です。これらの制度を利用することで、建築費用の一部を補助してもらえます。
どのような制度があるのか、自分が利用できる制度はあるのか、事前にしっかりと調べて、賢く活用しましょう。
移住支援金(東京圏型・全国型)
福井県の一部の市町村では、令和7年度に福井県に移住する人を対象に東京圏型の移住支援金、または全国型の「U・Iターン移住就職等支援金」を交付しています。東京圏型の場合、交付金は世帯100万円、単身60万円と定められています。4月1日時点で18歳未満の世帯員(ただし、4月2日が18歳の誕生日である世帯員は対象)を帯同して移住する場合、当該世帯員1人につき加算されます。
支給要件は市町村ごとに異なるため、移住前に各自治体の窓口に相談しましょう。
福井市や鯖江市など一部の自治体で実施されている、全国型の「U・Iターン移住就職等支援金」は、当該の市町村で就業や起業などをすると支援金が支給される制度です。給付の要件や金額は自治体ごとに定められています。
県産材を活用したふくいの住まい支援事業
おおい町では、福井県産材を使って家を新築またはリフォームする方を対象に、費用の一部を助成する「県産材を活用したふくいの住まい支援事業」を実施しています。新築の場合は、県産材の使用量に応じて、最大50万円まで補助を受けられます。
県内に建築される木造住宅であることや、県内の事業者で建築を行うことなど、いくつかの条件があります。
子育てグリーン住宅支援事業
「子育てグリーン住宅支援事業」は、高い省エネ性能を持つ新築住宅の取得や、省エネリフォームに対して国が補助金を交付する制度です。特に、子育て世帯や若者夫婦世帯が、高い省エネ性能を持つ新築住宅を取得する場合に、最大160万円の補助を受けられます。
対象となる住宅は、ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)レベルの省エネ性能を持つことが求められます。具体的には、断熱性能が高く、太陽光発電システムなどを備えていることが条件です。
給湯省エネ2025事業
「給湯省エネ2025事業」は、家庭のエネルギー消費で大きな割合を占める給湯分野において、高効率給湯器の導入を支援する国の補助金制度です。対象となるのは、ヒートポンプ給湯機(エコキュート)、ハイブリッド給湯機、家庭用燃料電池(エネファーム)の3種類で、それぞれ性能に応じた補助額が設定されています。
例えば、エコキュートの場合、基本額は6万円ですが、家庭用燃料電池は最大20万円の補助を受けられます。
福井県はエリアごとに雰囲気が異なるため移住前によくリサーチする
「福井県内には地域住民同士の繋がりが深いエリアもあれば、単身者や移住者に人気のエリアもあります。地縁や土地勘の有無、住む人の価値観によって暮らしやすさの指標は異なるかと思います。土地探しから家づくりをスタートする場合は、各市町村の特徴を比較したうえで、ライフスタイルや価値観に合うエリアを選んだほうが後悔しにくいと思います」
スーモカウンターを利用して便利な家を建てた先輩たちの実例
ここからは、スーモカウンターを利用して満足度の高いマイホームを建てた先輩たちの実例を紹介します。ぜひ家づくりの参考にしてください。
【Case1】設備や間取りにこだわった住み心地のよい家
住んでいたアパートで暑さや寒さ、結露といった問題に悩まされていたTさんは、快適さを求めて注文住宅を建てることにしました。スーモカウンターを利用して建築会社を紹介してもらい、好きなメーカーの設備を選ぶことができ、話しやすい人柄の担当者だった会社に依頼することに。玄関から手洗い場までの動線や、寝室横に設けたサンルームなど間取りや設備にもこだわり、断熱性も高くてエアコンの効きが良い、心地よく暮らせるマイホームになりました。
この実例をもっと詳しく→
快適な暮らしを叶える性能と立地を重視。動線にもこだわった自由設計の家
【Case2】予算内で理想の平屋を建てられる建築会社に依頼
結婚式の準備と家づくりを同時進行しようと決めたDさん夫妻。趣味を楽しむことができるガレージ付きの平屋を希望し、建築会社選びをスタートしました。住宅展示場を見て回ったものの平屋の価格を比較検討することを難しく感じ、スーモカウンターへ足を運ぶことに。予算に合わせて平屋を建てられる建築会社を7社紹介してもらい、その中で特に提案力の高い1社と契約しました。理想通りのガレージ付きの平屋が完成し「やはり平屋はいい!」と大満足です。
この実例をもっと詳しく→
自慢のインナーガレージ付き!外観にもこだわった、三角屋根が連なる平屋の家
【Case3】効率よく建築会社を探し、共働き一家が暮らしやすい住まいに
共働きで3人の子どもを持つOさんは、家づくりを効率的に進めるためにスーモカウンターを利用しました。夫婦共に多忙なため、ある程度厳選したうえで建築会社を訪問したいと希望。予算に見合うハウスメーカーや工務店を3社紹介してもらい、効率よく会社選びを行いました。
エリアの気候や特性に応じた性能を確保できる地元密着の工務店に依頼し、生活動線や家事動線にこだわった住まいが完成しました。
この実例をもっと詳しく→
共働きで3人の子育て中。多忙な中での家づくりはタイパ&コスパを重視
福井県で注文住宅を建てるときに押さえるべきポイント
最後に、福井県で注文住宅を建てるときに押さえるべきポイントを関さんに伺いました。
「福井県は気候に特徴がある地域のため、断熱性や気密性を考えた家づくりをすることが基本です。また、地震や積雪の事情も踏まえ、家族が安心して長く住むことができる設計をおすすめします。福井県内にもさまざまな建築会社がありますので、ぜひよく比較したうえで予算やデザインなどの希望に合った会社を選んでください」
スーモカウンターに相談してみよう
福井県で注文住宅を建てる際には、地域の気候や特性を考慮した家づくりが大切です。断熱性・気密性の高い家や、雪対策、地震対策などを検討しましょう。また、共働き世帯が多い福井県では、家事動線を意識した間取りや設備も人気です。
さらに、国や県、市町村が実施している補助金や助成金を活用することで、建築費用を抑えられます。移住支援金や県産材利用の補助金など、さまざまな制度があるので、事前に調べて賢く利用してください。
スーモカウンターでは、福井県の建築会社を紹介しています。無料の個別相談の他、「はじめての注文住宅講座」や「ハウスメーカー・工務店 選び方講座」など、家づくりの段取りや会社選びのポイントなどを学べる無料の家づくり講座も利用できます。ぜひお問い合わせください。
イラスト/坂本伊久子
取材・執筆/佐藤愛美(りんかく)、SUUMO編集部